老人の特効薬『生涯学習』/小暮欽作
91歳になった。「学び心」を友としたいがむずかしい。親友のTV君の誘惑に負け、徒然草のパロディがよく似合う暮らしを続けている。
「つれづれなるままに、日暮らし テレビにむかいて 画面に映りゆく よしなしごとを、そこはかとなく 追い続ければ、あやうしこそ ものぐるほしけれ。」ものぐるほしくなったらどうするか。答えも出せず傍観者となって時代の変化をみている老人となっている。
これではいけない。昨年から風車作りを再開した。市民の会での経験が役立っている。たまたま、博物館に使用済みのポスターがたくさん在ったのがよかった。針金は在庫多く、他の部品もなんとか調達できるのでお金もかからない。「学習」とは言えないが、少しは頭を使い手を動かし道具もうまく使っているので、ボケ防止の薬となっていると思う。
山尾さんに声をかけられて入会した市民の会。山増さん、関谷さんと一緒だった。飽きっぽい自分が長く続けられたのは、お二人の魅力だったと思う。ありがとう。お礼をしたい事はたくさんある。私の遊び心やアイディアを認め協力してくださった会員の皆さんに感謝です。
思い出も多いです。イベントはもちろん、宴会や研修旅行、楽しかったですね。
*だきしめて 離れられない すしの種
*信濃の国の合唱
*フェスティバルの会場装飾
美しく老いたいと願っている。特効薬は、生涯学習。
三学
少にして学べば、即ち壮にして為すこと有り。
壮にして学べば、即ち老いて衰えず。
老いて学べば、即ち死して朽ちず。
(佐藤一齋 言志晩録)
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