市民の会に16年間在籍して/岡崎幸子

「生涯学習をすすめる市民の会」に16年間在籍していた岡崎幸子です。

2003年、市報の「生涯学習をすすめる市民の会の委員募集」が目に留まりました。〆切が何日か過ぎていましたが、問合せをして生涯学習課を訪ねました。I職員が対応してくださり、1時間ほど説明を受けながら、素晴らしい委員たちの集まりの会ということを知らされました。面接を受けて市民の会の委員にさせていただいたのがキッカケになりますが、この話をすると「え!そんなことがあったの」とびっくりされます。

16年間の活動の中で、生涯学習フェスティバルは今年30周年を迎えるそうですが、市との協働事業で、当日まで、参加団体代表、市職員、市民の会スタッフが実行委員会で話し合う、その顔合わせで懇意になり、多くの方との出会いの場になりました。

入間市に住んだ当初は知り合いもなく色々な講演会、講座、演奏会などに子育てをしながら、積極的に参加したことで、友人、知人が増えていきました。

80歳を超える年齢になりましたが、何とかパソコンが使えるようになったのも、市民の会の活動からです。若い時に出版社で編集の仕事をしていたので、広報部に手を挙げ、フェスティバルでも広報を選びました。5年前に市民の会を退会しましたが、さまざまなボランティア活動でも、パソコンはとても役に立ちました。今でも、ありがたい会に関わらせていただいたと思っています。

市民の会の活動の中に広報部会がありました。今はまちの先生が大きな活動になっていますが、かつて「いるま塾」という企画が好評でした。学ぶ・知る・備える~あなたの生き方。暮らし方~認知症の正しい知識と理解、知っ得!老後の法律学~相続・遺言・成年後見制度ほか、多方面の講座を企画し、受講生に学んでいただきました。終了後に、仲間づくりを呼びかけて、いるま塾、バラ色の会、悠友会など、確か5つほどのグループが発足しました。立ち上がった会は、受講者同士がつながり楽しい活動が何年も続きました。仲間との交流を深められたことで感謝してくださる方もいて、毎回やりがいを感じながら関わっていました。生涯学習課のM担当がいつもいるま塾の講座の課題を決める会議で「楽しかった、よかった」で終わってはだめ。「仲間を作って活動が続くことが大切」ということを繰り返し離されましたが、それが実現できたことは今でも忘れられません。受講生のお一人とは、今でも交流させていただき、温かい心遣いをいっぱいいただき感謝しています。

個人で趣味を楽しむのもいいのですが、私は市民の会の活動の中で生涯学習を学び合う場、仲間づくりのお手伝いをしながら多くの友人、知人のご縁をいただきました。市民の会の活動の目的の1つに生涯学習をとおしてのまちづくりというのがあったと思いますが、今でも大きな宝物を得たと実感しています。生涯学習をすすめる市民の会の30年間の活動には98名の市民の委員が関わり、市職員41名と共同で活動しながら歴史を作ってきたことを知りました。

ふと思い立って市民の会の委員となって後、活動を続けた16年間は、私のこれまで生きてきた中でも特に誇りをもって生涯学習に関われた、ありがたい時間でした。心から感謝を申し上げます。

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