「入間市生涯学習けいじばん」との出会いから今日まで/桑原良博

私が生涯学習掲示板の製作を託されたのは2012年2月のことで以来13年間掲示板の製作やメンテナンスなどに関わってきました。これまで行ってきた掲示板の歩みを下記にまとめてみました。

  1. 新設の時期
    • 2012年:6台製作(冨士見公園、駅前プラザ、新しきを知る公園、文化創造アトリエ、金子駅前、さくら公園)
    • 2013年:2台製作(入間市博物館ALIT、イルミン)
    • 2015年:2台製作(入間市児童館、入間市民体育館)
  2. メンテナンスの時期
    • 2016年~2025年:市民の会メンバー有志と共にメンテナンス作業
    • 主な作業:
      1. 2012年以前の支柱を全取替え
      2. 屋根などの補修/塗装
      3. 台風、シロアリなどの被害箇所の修理/対策

以下、項目順にお話しします。

1.新設の時期

(掲示板との出会い)
2012年2月頃、前市民の会の人見さんと岡崎さんから掲示板6台製作のオファーがありました。その後市内6か所の旧掲示板なども巡って、支柱はそのまま使うことなど確認しました。

(設計について)
設計図はイメージが出来ていたので修正を含めほぼ1か月で完成しました。右は掲示板全体図面です。

図面に盛り込んだ事柄(特徴)について4つほどご紹介します。

(1)風雨対策
掲示物を守る透明アクリル板は左右にスライドして開閉できます。長めの取っ手をつけることでアクリルの反り防止と脱落を防ぎました。

(2)木材の使い分け
外観には無垢のヒノキ材、掲示面には柔らかな杉材と使い分けて押しピンの針が刺さりやすくしました。

(3)酷暑対策
夏の強い日差しの中でも掲示板内が高温にならないよう、外気が下から上へと循環する仕組みにして掲示物を守っています。

(4)地球温暖化対策
使用した木材はすべて地元の西川材を調達し、地産地消など環境対策に少しでも役立つよう取り組みました。

(設置について)
6台の製作を急ピッチに進め2012年4月末には完成することができました。その後、6台の設置は以下の通り2回に分けて進め、設置を完了しました。

  • 5月1日 金子駅前→文化創造アトリエ前→新しきを知る公園
  • 5月7日 駅前プラザ→冨士見公園→さくら公園(後、藤沢中央公園へ移動)

(新たな掲示板の設置)
2013年には入間市博物館ALITとイルミンに設置、2015年には入間市児童館、入間市民体育館にも新たな掲示板を設置しました。これら4か所は支柱の設置の仕方がそれぞれ異なり苦心しました。

特に大変だったのは入間市博物館ALITでした。何が大変だったかというと作業の殆どが土木工事で柔らかい土の上に2本の支柱のみで大型台風が来ても自立させる必要がありました。掲示板をヨットの帆に見立てて風圧計算をしたところ一立米(1m3)程のコンクリを支柱の下に流し込む必要がありました。用意したコンクリ型枠に沿って穴を堀り進めました。

今でも掲示板の地下には生コン車で運んだ一立米程のコンクリートが敷き詰められています。2018年の台風24号でもアクリル板1枚が飛ばされましたが倒壊することもなく今に至っています。

2. メンテナンスについて

10か所の設置が終わりメンテナンス中心の時期に移ります。

メンテナンスは市民の会広報部会の佐藤さんや渡部さんが取りまとめて毎年有志によるメンテナンスツアーを企画し、私は作業車に修理道具や材料、塗料を積んで現場対応を行いました。

突発的な修理も何回かありました。特に2018年10月の台風24号は金子駅前の掲示板の支柱の腐食で掲示板が倒れた苦い記憶があります。これらことは「生涯学習けいじばんと私/佐藤 享」に詳しく書かれています。

3.終わりに

右の写真は2025年7月 酷暑の夏の文化創造アトリエ前の掲示板(2012/5/1設置)です。

当時オギャアと生まれた赤ちゃんが今中学生、そんな13年です。直射日光や風雨にさらされた今の姿ですが、今でも変わらないのは掲示物をしっかり守るという役割です。

すっかり入間の街角になじんだ掲示板をこれからも活用して頂き、少しでも充実した人生を過ごしてもらいたいと願っています。

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